最後のオジロワシ、大迫力の飛行!! 百里基地航空祭2018を見に行ってきた!
師走に入りましたが、暖かい日も有れば寒い日が有ったり季節感が判らない今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか。
さて、以前からお話ししていました百里基地航空祭に行ってきました。
オジロワシのエンブレムでおなじみの302飛行隊が機種変更でF-4からF-35に変更するため、今回の航空祭がF-4での最後の航空祭となりました。
その為ブルーインパルスが来ないのにも関わらず、多くの人が最後の雄姿を見ようと訪れてました。
今回はその様子を話しようと思います。
・寒さに耐えながら夜な夜なバイクで走り出す!
以前に今回の航空祭は駐車場が大変なことになるとお伝えしていました。
flanker250rally.hatenablog.com
駐車場が基地から車で30分程の大洗や大竹海岸に用意されたため、どうしようか考えていましたが、基地近くに駐輪場を用意してくれるとの事でバイクで行くことにしました。
機材はタナックスのキャンピングシートバッグに積み込みました。
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カメラはK-3Ⅱに150-450、K-1MarkⅡに24-70の2台運用で行いました。
カメラ用のケースに入れながら運ぶにあたり、バイクに付けれる最大のバッグがこれしかなかったので、これにいれていきました。
北関東道をまっすぐ茨城空港北ICまで走り、百里基地最寄りのセブンイレブンで朝飯を買う事にしました。
北関東道を走っていて夜中4時ごろでも結構走っているなーと思いましたが、結構な台数が駐車場がある大洗方面や鉾田ICに向かわず、直接基地の方に向かってきている感じでした。
最寄りのセブンで話を少し聞いたら、航空祭目当てで駐車場の事を知らない様子だと仰ってました。
確信犯なのかそうで無いのかは判りませんが、何か嫌な感じがしました…
駐輪場に着いた際にはすでに10台くらいが止まっており、私が止めた後も続々とバイクや自転車が入ってきました。
朝飯食って機材の準備を整えて正門に向かいましたが、いったい何処からこんな人が・・・と思うほど沢山の観客が待っていました。
正門を過ぎて手荷物検査の前で開場までを待ちました。
今回初めて手荷物検査を実施したようですが、近年問題とされていた椅子や脚立を持ち込んでの使用を抑えられていたように思えます。
・飛行展示始まる前に駐機している機体を見る
開場して手荷物検査を済ませて人がいないうちに、展示している機体を一通り取りました。
まずは今回の航空祭で最後となる302飛行隊のF-4EJ改のスペシャルマーキング(スペマ)です。
スペマ機体は隊の創設記念や機種退役時などに実施されれる特別なカラーリングを纏っています。
今回はF-4EJ改退役とともに隊のエンブレムであるオジロワシも変更になり、今回で見れなくなってしまう為、機体全体にオジロワシを描いた機体となったそうです。
3か月くらい前にこの白いスペマ機体が公開され、各地の航空祭で大反響を呼んでおりましたが、なんと今回の百里基地航空祭ではさらにもう1機、黒いスペマ機が登場しました!
航空祭2日前に突然Twitterの百里基地公式アカウントから公開された機体は、度肝を抜かれた人が多くいました。
本日大公開!!
— 航空自衛隊百里基地 (@jasdf_hyakuri) November 29, 2018
もう1つのオジロファントムです😁
航空祭当日は、白と黒2機のファントムがみなさんをお待ちしております^^
航空祭まであと2日#航空自衛隊#百里基地#百里基地航空祭#ファントムと共に去り行くオジロワシ#もう1つのオジロファントム pic.twitter.com/PKkP8YB7eJ
その為スペマ2機の周りには終日多くの人が居ました。
他の機体も混雑する前に撮っておきました。
今回展示のみですが青森県三沢基地からF-2Aが1機来ていました。
こちらのF-2Aですが、302飛行隊の機種転換に伴う三沢基地移動の為、2019年から百里基地に移動してくる予定になっているそうです。もしかしたら変わるかもしれませんが来年の航空祭ではF-2の飛行が見れそうです。
また航空自衛隊以外から海上自衛隊厚木基地所属のP-1哨戒機が来ていました。
こちらの機体は2013年に配備が始まった新しい機体です。
この手の軍用機は政治の絡みが非常に複雑で色んなことが有ったそうですが、こちらの機体は数少ない完全国内生産の機体だそうです。
陸上自衛隊からはUH-1ヘリコプターが来ていました。
このUH-1は今回引退するF-4と同時期に開発された機体です。
世界中の多くの国で採用されたヘリコプター界ではベストセラーの機体です。
こんな感じで人が少ないうちに駐機している機体を撮って飛行展示が始まるのを待っていました。
・戦闘機が飛び回る飛行展示は大迫力!!
飛行展示の時間になり、見学エリアの直前は多くの人が居ました。
運よく最前列を確保できたので、離陸を見ていました。
自分がいた場所が滑走路にアプローチする導線だったので、真正面のから写真を撮れましたが、陽炎を纏ったF-4EJ改がカッコいいです!
まず離陸したのが百里基地にしかいない戦術偵察団の501飛行隊のRF-4EJです。
この後301飛行隊と302飛行隊が上がりました。
各機とも離陸して直ぐ
に分離していきます。この分離のタイミングが撮影タイミングだったりします。
離陸してから一時して6機変態で基地上空を飛行してきました。
このF-4だけの6機編隊も今年で見納めになってしまうので、なんか寂しい感じがします…
F-4の飛行展示の後に百里基地救難隊の救難訓練展示が行われました。
ほんとはUH-60ヘリコプターとU-125救難機の2機で行われる予定だったのですが、U-125は飛ばずにUH-60のみの展示になりました。
しかしヘリコプターとは思えない機動を見せてくれました。
そして今回の航空祭の目玉であるスペマ2機によるスクランブルデモです。
実はこのスペマに使用されている機体は、戦闘機としての耐用年数があと僅かで、今回が最後のスクランブルとなったそうです。
曇り空が残念ですが、映えるカラーリングで全速力で飛んでく姿は兎に角カッコ良かったです。
今回が最後というのが凄く残念ですが、ゲームでもいいのでまた見たいものです(エースコンバット7開発チームの皆さんお願いします!!)
着陸後、エプロンに戻る際は惜しみない拍手が送られていました。
見どころは終わりましたがそのほかの機体も迫力ある軌道を見せてくれました。
まず小松基地所属の303飛行隊のF-15が機動飛行を見せてくれましたが、タイミングよく青空になり青空バックで撮る事が出来ました。
タイミングよく青空になったうえ、ヴェイパー(翼の先端から白い線を出すこと)も出てくれて撮りごたえありました。
また航空祭最後に最初にとんだRF-4の飛行もあったのですが、地上高度のギリギリで飛んでくれました。この際のアナウンスが、パイロットの表情をご覧くださいと言っており、レンズで覗けば本当に表情が見れそうなほど近かったです。
最後にちょっとだけ動画を撮りました。
[音量注意!]
— Flanker (@flanker_CBR600) December 2, 2018
F-4EJ改 J79ターボジェットエンジンの咆哮!! pic.twitter.com/yv3ORvVVln
このF-4が退役すると、ジェットエンジンの1種類であるターボジェットエンジンを搭載した機体が日本から居なくなる事を意味します。
F-4以外の戦闘機や旅客機はターボファンエンジンと呼ばれるもので、ターボジェットと構造が若干異なります。航空ファンの間ではターボファンは静かで、通はターボジェットは唯一の爆音を楽しむものと言われています。
このF-4の爆音を楽しめるのも来年までとなっています。
・お見送りをするのも航空祭の楽しみ方
全てのプログラムが終わりましたが、まだまだ沢山の人が残ります。
先ほど紹介した他の基地から来た機体のお見送りをするためです。
展示のみで航空祭中は殆ど動かない機体が唯一飛ぶ瞬間なので、また別の春化を見ることが出来ます。
まず小松のF-15が帰投していきました。丁度日が落ちかけで薄暗く成るタイミングだったので、離陸直後のアフターバーナーが綺麗に出ていました。
次にP-1が帰投しましたが、初めて飛んでる瞬間を見ました。
機体は小さいですが、4発エンジンなんで中々迫力ある音がします。
最後に三沢のF-2が帰投していきました。
丁度パイロットが近くを通って行ったのですが、なんか長期出張帰りのサラリーマンみたいに見えてしまいましたw
来年の百里航空祭はF-2が見れると思うので、来年も期待したいです。
・ファントムラストイヤーは来年も続く
今回の航空祭は302飛行隊のF-4ラストという事でスペマ機体の飛行だったり、ブルーインパルスが居るときくらい面白かったと思いました。
来年は301飛行隊がF-4ラストになる予定になっています。
特に301飛行隊は百里基地発祥の部隊なので、来年は今年以上のものが行われる可能性があります。
百里基地のF-4の節目イベントは来年まで続く予定です。
今回の航空祭は駐車場や手荷物検査等初の試みが多かったと思います。
特に駐車場に関しては帰りの渋滞に巻き込まれずに帰れたので一定の効果はあったと思います。
但し、路上駐車や私有地への無断駐車等トラブルは色々あったそうです。
運営側より見る側のマナーの改善も務めて行かなければならないと思います。
来年は百里基地の節目となるイベントとなる航空祭になってもらいたいと、今から楽しみにしています。