ホンダコレクションホール開館20周年記念 市販製品特別走行を見に行ってきた! ~2輪車編~
連日とてつもない猛暑に襲われておりますが、皆さん如何お過ごしでしょうか。
先日、ツインリンク茂木にあるホンダコレクションホールで、所蔵されています市販車の特別走行会があったのでそちらを見に行ってきました。
今回、その模様について2輪編、4輪編と分けてお送りしたいと思います。
今回のイベントはホンダコレクションホールの開館20周年特別記念のイベントとして開催されました。
Honda Collection Hall|ホンダコレクションホール開館20周年記念 市販製品特別走行
所蔵されているレーシングマシンは時々動体確認テストを行うのですが、今回は市販車製品のみで行われ、ここまで大規模な走行会は開館した98年以来20年ぶりだそうです。
しかも走行させるライダー・ドライバーともに現役で活躍されている方々が行う非常に気合の入った走行会でした。
今回2輪の走行を担当したのが、元HRCライダーであり月末の鈴鹿8耐に桜井ホンダから出場する”伊藤真一選手”(50歳超えてるのですが、凄く若く見える)
MORIWAKIモチュールレーシングから全日本ロードレースにレギュラー参戦及び同チームより鈴鹿8耐に出場する”高橋裕紀選手”のお二方です。
それとツインリンクもてぎ内のアクティブセーフティートレーニングパークの指導員も参加されていました。
そして今回MCが居たのですが、サーキットでMCと言えばこの方!ピエール北川さんがMCと車両解説を行っていました。
今回走行する車両は、ホンダが創業した時の車両から現代までの車両が王道からマニアックなものまで選りすぐり30台近くがいました。
流石に全部紹介するのは大変なので、個人的選りすぐんだものを紹介致します。
まずはホンダの2輪車の歴史の原点である、A型(通称:バタバタ)
自転車にエンジンを付けただけの1台ですが、これが当時はすごい画期的なものだったそうです。バタバタと呼ばれる所以は、バタバタとエンジン音を響かせながら走るからだそうです。
このA型はエンジンを動かすために、まずペダルを漕いである程度スピードが乗ったところでエンジンに切り替えるという結構テクニックがいる乗り物です。
因みに伊藤選手は1発でエンジンを掛けれてました。流石元GPライダーですねー
お昼休みに特別トークショーをやってた宮城光さんは中々エンジンが掛からず、ペダルばっかり漕いでました…
次はホンダと言ったらコレ!なスーパーカブC100
昨年世界総生産台数が1億台を突破したスーパーカブの初期型です。昔から変わらない形を60年近く前に考えたのは、ホント凄いですねー
因みにC100とありますが、排気量は100ccではなく、50ccになります。
次は車体を見た後に名前を聞いてえっ!?っと思ってしまったBENLY CS90
英語で書いていますがベンリィです。
ベンリィと言ったらこっちだ!って方が最近は多いと思います。
私もベンリィてスクーターでしょ!?って思いましたが、ご先祖様が今の時代でも売れそうな形をしているネイキッドだったとは…
実はこのネイキッドスタイルのベンリィは紆余曲折ありましたが、なんと2008年まで販売されていたそうです
今でもミニバイクマニアの中でも人気だそうです。
お次はCMのワンフレーズが車名代わりになったロードパル
ロードパルという正式名称じゃなく、ラッタッタで良く呼ばれていたこの車両。
何故そんな呼び方になったかというと、こちらのCMの影響だそうです。
イタリアの大女優ソフィア・ローレンを起用したこのCMと、当時女性でも扱いやすい車両という事でヒットし、その当時は原付=ラッタッタと呼ばれるまでの社会現象まで起きたそうです。
バイクのCMで国際的な女優を使うあたり、当時の市民の足がバイクだった事が判ります。
次は世界にナナハンの名を知らしめたドリームCB750 FOUR K0型
特段私から説明することはありません。
ただ、その音が凄かった!!
スマホで撮った動画をTwitterに上げたのでそちらを見ていただければ幸いです。
CB750 K0型のサウンド pic.twitter.com/iky3tD8mei
— Flanker (@flanker_CBR600) 2018年7月16日
純正で官能的な野太いサウンドを出せるのが凄いの一言でした。
次に伝説の空冷6発エンジンを搭載したCBX
フレームに収まりきらない空冷直列6気筒1000ccエンジンが特徴のCBX
日本国内で走っているところはまず見たことが有りません。
しかし最近ホンダが、このCBXそっくりの形を意匠登録したとの噂がでました
ホンダが新型CBX1000らしき直列6気筒のネオレトロ系のバイクを意匠登録してるよ : 個人的バイクまとめブログ
最新技術で6気筒エンジンが蘇ったらビックリですね!
こちらもTwitterに動画を上げてますのでよかったら見てみて下さい。
伝説の空冷6気筒のCBX pic.twitter.com/gjFsf0f7d8
— Flanker (@flanker_CBR600) 2018年7月16日
ここからレーサー系を3台
まずはホンダV4レーサー伝説の始まりの1台であるVFR750 RC30
当時のスーパーバイク選手権で活躍中のRVFのホモロゲーション取得のために1,000台限定販売したVFR750 RC30型
当時量産車としては最高価格の148万円だったが、あまりにも予約が殺到して抽選販売となったそうです。
また量産化するにあたり、直前で計画が頓挫するところだったようです。
現在でも根強いファンが多く、RC30オーナーズクラブもあるそうです。
こちらもTwitterに動画を上げてます。
ホンダV4伝説の始まり、RC30 VFR750 pic.twitter.com/JOVXK35cCE
— Flanker (@flanker_CBR600) 2018年7月16日
次は技術的な挑戦を行い、ホンダの量産2輪車史上最も高価と”言われていた”NR
2輪の世界グランプリから一度撤退していたホンダが、再び舞い戻るにあたり2スト全盛期だった当時のグランプリシーンを4ストで闘っていくには・・・という考えのもと開発された楕円ピストン搭載V型4気筒32バルブエンジンを搭載されたレーサーマシンNR500の量産モデルとして発売されたNR
ホントは色々書きたいところですが、とんでもなく長くなるのでウィキペディアのリンクを張って割愛させていただきます。
当時300台限定の500万という価格で販売したのですが、運悪くバブル崩壊の煽りを受け、最終的な生産台数は200台ほどだとの事です。
恐らく現存するのは100台程になっているのではないかと思われます。
こちらもTwitterに動画を上げてます。
RCV213V-S以前に市販した超高額バイクであるNR
— Flanker (@flanker_CBR600) 2018年7月16日
当時の価格で500万 pic.twitter.com/AHQHPyCr7y
2輪紹介の最後は、現在のホンダ量産2輪車最高価格であり、最高性能を持ったバイクRC213V-S
現役モトGPワークスレーサーマシンであるRC213Vに、ちょっとしたデチューンと保安部品を付けただけであるRC213V-S(プライベーター向けのRCV1000Rに保安部品を付けただけとも言われている)
価格は驚愕の2190万円と一般人にはとてもじゃないが買えない代物
勿論ホンダ量産2輪車史上最高額のバイクです。
実は私はこれが公道を走っているところを1度だけ見た事あります。
それは2016年のモトGP日本グランプリの際に行われるバイクパレードで、
ホンダの2輪の重役の方がマイカーとして乗ってきてパレードに参加していました。
あの時もちょっと吹かしてくれたのですが、凄いサウンドが聞けました。
しかし今回の走行マシンはなんとヨーロッパ仕様のモデルで、国内仕様とは違うほぼGPマシンのサウンドを奏でていました。
此方も動画を上げています。
2輪最後はRC213V-S
— Flanker (@flanker_CBR600) 2018年7月16日
ヨーロッパ向けのフルパワーモデル
スゲー音する!! pic.twitter.com/mNANdod2Gw
今回は2輪車についていくつかピックアップして紹介しました。
次回は4輪車の方も紹介していきます。
因みに今回のイベントは9月24日(月・振替休日)に同じマシンを使って行われる予定です。
ご都合が合うようでしたら、是非行ってみて下さい!!